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Channel: エナフンさんの梨の木
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ESG観点からのVE投資法

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どうしていつも隣の芝生の方が青く見えるのか、私にはわからない。

たぶん、有望株を見つけることはとんでもなく難しいと、人々が頭から思い込んでいるからなのだろう。

~ピーターリンチの株で勝つ~

 

この短い文章の中でピーター・リンチは重要なことを2つ教えてくれます。

①自分が専門としている分野で有望株を探す。⇔わざわざ知らない世界(隣の芝生)の株を買わない。

②有望株は意外と簡単に見つけることが出来る。⇔とんでもなく難しいという前提を取り外す。

 

①については、エナフン流株式投資術の中で、つ)強みを知れとして、まとめております。

スポーツであれ、ビジネスであれ、およそ勝敗のつくジャンルでは、まず自らの強みを認識して、それを伸ばすのが勝つための鉄則と言えよう。(中略)ところが、多くの投資家はそのステップを踏もうとしない。~エナフン流株式投資術~

 

金曜日は日本もアメリカもずいぶん下げましたね。私は当面は良くて横ばいの業績相場。悪いと結構な波乱相場という見立てです(けど、そう思っていると、その反対の事がおこることはよくあるので、全面撤退はしない)。もっとも、これまで経験したことないような、とても激しい変化が待ち受けているのはほぼ間違いないため、その変化をチャンスに変えて、急拡大する企業が登場する可能性は高まっています(その変化で競争力を失う企業が多いのも確かだ)。

今は、もし暴落が来れば喜んで買い向かうための準備をしておくと良いでしょう。その時、重要なのは、自分にとって身近な変化を探すという事です。脱炭素もデジタル革命もほぼ全ての業種で進行していますので、あなたの身近にもきっと「なるほどね…。」っていう成長企業が現れるはずです(もしくは既に現れている)。

 

また、今後はESG観点の資金がどんどん増えていきますので、この観点でVE投資法を応用するのも重要だと思います。

E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の観点ですね。例えば、今回の本では日産自動車を紹介していますが、この会社はこの観点からも悪くないと判断しました。

E(環境):ガソリン車からEV、e-POWERへの転換

S(社会):ルノー傘下だったことが幸いしてか、ヨーロッパ的観点からダイバーシティ(多様性)や安全性能などへの取組が進んでいる

G(ガバナンス):ゴーンの逮捕でガバナンスの問題が表面化していったんは地に落ちたが、今後、さらにダメになることはないと考える。つまり、マイナスからプラスへの転換が期待できる。

つまり、E↑S↑G↑+株価↓=ESGバリュー↑↑↑という判断をしています。

 

ESGみたいな世界の大潮流は、デカすぎてて、見えすぎてて、かえって判断の対象にならないという傾向がありますが、デカすぎて見えすぎている変化に素直に乗るのは非常に重要です。(過去20年インターネットやモバイルの普及というデカすぎる変化に素直に乗れば、それだけでお金持ちになれた。)

 

このように、みんな知りすぎている知識と、自分の専門的な知識とを組み合わせて、銘柄探索を進めると、②有望株は意外と簡単に見つけることが出来る。わけです。

 

 

ただし、せっかく見つけた有望株をSNSやネットニュースの影響で簡単に手放したり買い戻したりを繰り返すために、多くの個人投資家は勝てる勝負で負けてしまいます。今回の本はそっちの対策に焦点を当てました。

 

 

 

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