Quantcast
Channel: エナフンさんの梨の木
Viewing all articles
Browse latest Browse all 801

株価を上昇させ、円安を招く手法

$
0
0

おカネを借りたい人のいない世界では金利を引き下げるだけでは

経済をコントロールできないことは既に書きました。


そこで、もうずいぶん前から、

おカネを大量に供給することで経済を良くしようという「量的緩和」を日銀は実施してきましたが、

借りたくもない人たちに「大量にカネがあるから借りてくれ!」と無理やり押し付けようとしても

国内では誰も相手にしてくれません。


ただ、海外では少しでも低い金利で資金を調達したい需要が存在する為、

その大量の円は海外に流れ出し、円安を招くことは期待できました。


もっとも、米国でも資金が大量供給されている間は、

それもうまく行かないでしょうけど、

それがしぼむタイミングで、日本だけが資金の大量供給を続ければ、

必然的に円は売られやすくなるのです。


今回はソレですね。


外貨を買って為替介入するようなやり方よりも

ずいぶんうまく為替を操作できそうです。



また、今回は国債とETFを大量に購入することによって

資金を市場に供給しています。


この狙いは明白で、国債と株価を高めに維持しよう、

もしくは、国債と株価の下落を避けようとしているわけです。


国による相場操縦ですね・・・。


狙いは大当たりで、黒田総裁になって以降、

株価は2倍以上に上昇し、円はドルに対して30%以上下落しています。


国内に大きな資金需要が無い中で、

大量の資金を株式市場と債券市場を経由させて海外に流すことで、


国債の下落を避けながら、株価を上昇させ、円安に誘導する。


というシンプルな図式が見えてきます。


今のところはその狙い通りに物事は進んでいると言えるでしょう。



問題は、

じゃあ、そのような政策的なやり方で株価や為替を操作すれば


1)本当に日本経済は良くなっていくのか?


2)そんなことを続けて本当に何の問題も無いのか?


3)それで国民生活は良くなっているのか?


この3点が今回の選挙の争点と言えるでしょう。



もっとも、自民党に対する大きな対抗勢力が無い中での選挙ですから、

反対票を入れたくても入れる相手がいるかどうかは別の話ですが・・。


(つづく)



人気ブログランキングに登録しています。

皆さまからたくさんのクリックをいただくと大変励みになります。

本日も参考になりましたら、クリックをよろしくお願い致します。

株式長期投資 ブログランキングへ



サラリーマン投資家 ブログランキングへ


当ブログは、長期投資法について解説することを主目的としています。

その中で、参考資料として特定の企業や市場動向についても情報を提供しますが、

仮にこれらの情報に基づいて投資判断をし、 結果的に損失を被ったとしても、

当方は責任を負いかねますのでご了承ください。

株式投資に関する意思決定や実際の売買に当たっては自己責任でおねがいします。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 801

Trending Articles