昨日の記事の続きなんですが、これって(知識面を除くと)、別に投資に限らず、ビジネスでも学問でも芸術でも、個人が新ジャンルを開拓して成功するための資質のようなものかもしれません。「うわぁ、この人、天才」って思うような人って、大抵、こんな感じです。
・大多数の意見に従ってはいけない
・答えは一つと考えてはいけない
・どこを探しても正答はない
・時に思い切った勝負が必要
・限られた時間内に結果を残すのではなく、長期的な時間軸で成果を目指す
・人と自分を比べない
・人の評価は気にしなくて良い
たとえば、さかなクンですね。
この人、明らかに義務教育の枠からはみ出しています。別に何か一つの答えを求めて生きているわけではありませんし、どこかに正答があるとも考えていません。最近の人は知らないと思いますけど、この人、テレビチャンピオンという人気番組に挑戦して、一気に有名人になりました(時に思い切った勝負が必要)。人の評価なんて気にせず、長期的な時間軸で一つの分野を追求しています。
で、その結果として、とんでもない大発見をしたり、誰も真似できないオンリーワンタレントの地位を築いたりしているわけです。
一方で学校教育というのは、こういうことが大事だとは分かっていても、その反対をやらせようとします。
・多数決で物事を決める
・一つの答えを求めて答案を書かせる
・正解は先生が持っている
・危険な行動やはみ出した行動を避けるように指導する
・決められた時間内に答案を書くスキルを身に着けさせる
・周りを見て自分を律するよう指導する
・コンテストや試合等、人々から高い評価を得ることを目指させる
この教育システムに、もっとも適合した投資スタイルが、インデックスファンドやETFを買う、長期分散投資といえるでしょう。流行るわけです。
(もっとも、この投資法を採用する人すらも、日本社会では「ハミ出し者」かもしれない。そもそも投資すらしようとしない。)
けど、この方法で得た知識やスキルは、「ウラでいったい何が起こっているのか?」といった本質には近づこうともしませんので、実社会ではまるで役に立ちません。「右へ倣え」を地で行く投資法なので、飛び抜けた成果を得られようはずもありません。
いざ、企業や個人として、本物の投資をしようとすると、まるで役に立たないのです。(しかし、今、日本企業の置かれている状況は、嫌でも投資的・挑戦的な能力を要求してくる)
もし、投資で何かノウハウや知識も手にしたいと考えるなら、個別株へと長期投資という選択も忘れない方が良いと思います。
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