ファンダメンタルズの観点からは、株価の変動は、業績要因、金利要因、リスク要因の3つの因子で説明がつきます。
つまり、株価=業績/(金利+リスク) というとても単純な式で説明がつくのです。
より詳しくは、初心者向けに書いたこちらも参考にしていただければ幸いです。
新型コロナウイルスの影響によって2月末から急激に株価は下がりました。
株価↓↓ = 業績↓ / (金利 + リスク↑ )
分子側である、業績のマイナス↓と分母のリスクの上昇↑という二つの要因が株価を押し下げたのです。
ところが、3月末に底を打つと大方の予想に反して大上昇を演じました。これは世界同時の大幅な金融緩和の影響です。
株価↑ = 業績↓ / (金利↓↓ + リスク↑)
金融緩和=金利の低下↓↓。従来の説明であれば、こういうことになるのです。
ただ、既に金融政策は金利云々というレベルを越えて、直接、株を買い支えていますので、この説明ではやや物足りないでしょう。
つまり、金融政策はファンダメンタルズというよりもむしろ需給に働きかけます。
実はファンダメンタルズと需給は、次のような関係にあります。
株価を動かす直接要因: 需給
需給を動かす間接要因: ファンダメンタルズ
結局のところは、株価は需給で動きます。これは、金やニンジンや絵画と同じで、理由は何であれ、買いが多ければ価格は上がり、買いが少なければ価格は下がるのです。ただ、金とニンジンには大きな違いがあります。金と異なり、ニンジンは最終的には胃袋に収まらないと価値は消滅し、腐ってしまうことです。いくら相場操縦でニンジンにあり得ない高値をつけたとしても、腐ってしまったら、価値は0です。
じゃあ、企業はどうか?
腐るんですね…。生モノです。ニンジンよりは寿命が長いのですが、絵画より短い。
腐ってるのか、あるいは生きているのか、もっというと成長しているのか、その判断根拠がファンダメンタルズということになります。そのため、短期的には買い支えや相場操縦といった手法で、需給を強引に変え、株価を動かすことはできますが、長期的には、生モノとしての企業の本質的な価値に株価は収れんするのです。
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