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Channel: エナフンさんの梨の木
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みきまるさんを読んで

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昨日から田舎に帰っています。
1時間半程の飛行機内で日経BP社から頂いたみきまるさんの本を読みました。
先日、参考に取り上げたロジネットジャパンという銘柄もこの本で紹介されており、上昇に弾みがついたようです。
私は株主優待を理由に株を買うことは無いのですが、たとえアプローチが異なっても、同じ銘柄にたどり着くというのは面白いですね。
読んでみると著者はずいぶん幅広く株式関連書籍を読み込んでいることが分かります。特にバリュー投資の祖グレアムの投資手法と株主優待制度をうまく取り入れた投資法なので、割安かつ成長株を探索する私の投資法と一致する部分があるのでしょう。

もっとも株主優待制度は個人的には大いに問題があると考えています。企業の実力ではなく、株主への贈り物が企業価値を高めてしまうため、大きな歪みを生んでしまうからです。
逆に言うと、相場の歪みから利益を狙うタイプのプレイヤーにはチャンスも多いと言えるでしょう。
上場の条件に株主の人数があるため、無理して株主優待で人数稼ぎをせざるを得ない企業側の事情もあります。
これだけファンドがシェアを高めるなか、株主数ってどれ程、意味があるのでしょうか?
もし、どうしても株主数が大事というなら、個人投資家向けに個別株への投資教育をもっとやるべきです。
ところが、先日の記事のように、個人に対してはインデックスファンドやETFを推奨する空気が強いため、結局、株主優待頼みになってしまうことこそが本質的な問題だと考えます。

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