以前、コメントで
住宅ローンを抱えていると、
株式投資、特に長期投資は難しい
といった趣旨のことを教えてもらったことがあります。
大きな借金を背負ってしまうと、
取れるリスクが限定されるため、
短期的な相場変動を無視することができなくなり、
長期的な企業成長に賭ける「成長株投資」は難しい
ということなんでしょう。
これは、前回記事の信用取引についても同じことが言えると思います。
結局のところ、借金ですからね・・・。
金融業界がいうところの「信用」って。
一般用語の「信用」とはまるで意味が違う訳です。
極道な方々が
「誠意を見せろ!!」(=「カネを出せ」)
と言うのと似てますね。
では、あんたは信用取引はしないのか?
と言われると、実は信用取引使います。
このブログ上で運用している口座では信用取引使いませんが、
個人的には、信用取引、します。
けど、前回記事のような痛い経験がありますので、
レバレッジは低く抑えています。
リーマンショックの直後、
あまりの大バーゲンに買いたい銘柄だらけだった時に
証券口座の株式および現金に対して、30%。
つまり、レバレッジを1.3倍にして勝負していました。
(結果オーライでそれなりに儲かったが、やはり信用分は早く売りすぎた・・・。)
最近は自己ルールをさらに引き下げて、
レバレッジ1.1倍を上限としています。
おそらく長期投資家さんの多くは、信用取引には絶対に手を出さない
というルールをお持ちの方も多いでしょう。
それで良いと思います。
たぶん、1.3倍でも、本当は長期投資的にはかなり無理をしていると思います。
読みが外れれば大けがする水準と言えるでしょう。
私にとって、1.1倍というのは、
いざとなれば、他で運用している金融資産を売却すれば
現引きできる範囲であり、
どうしても欲しい銘柄が見つかった時に
それを売ってから買うのでは間に合わないような時に使う訳です。
(他で運用している金融資産は金融機関も分けているし、
簡単には解約できないような心理的障壁をいくつか設けている。)
で、4月の黒田バズーカ炸裂後には、
どうしても景気敏感株を買いたくなって、
1.1倍レベルまでリスクを取っていたわけです。
ところが、5月は「コロラドの吹雪」よろしく、
良く下がる月なので連休の合間に、
その信用取引分は全部売却して冬支度をしていたわけです。
結局、この信用を使った投機自体は大成功でずいぶん儲けたわけですが、
そんな風に無から有が生まれて、
簡単に現金が手に入ってしまうと、
ボケ上がって判断が甘くなってしまう訳で、
「まぁ、この辺かな」
等とあまり得意ではないシステム関連株を買って
案の定、含み損を抱えているわけです。
(今日までその現金を持っていたら別な銘柄を買っていただろう)
ちなみに、
じゃあ、レバレッジを多少使って勝負しているあんたの個人口座は
ブログで公開している現金オンリーの投資に比べてどうなのか?
と言われると、
この1年間に限って言えば、
正直、大差ありません。
悪銭身につかず
ですかね・・・。
長期投資と信用取引は相性が良くない
と言えるでしょう。
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